深夜、仕事場で『フッドボール・ファクトリー』
(英・04/日本劇場未公開)をDVDで観た。
イギリスのフーリガンの実態を生々しく描いているということで、
灰色の街並を背景にセックス、ドラッグ、アルコールを絡めて、
ひたすら暴力バンザイな展開になっている。
とは言うものの、全体的には弱かったなぁ。
というより、軽い。『トレインスポッティング』を水で薄めた感じ。
フーリガンという実態を表面的になぞっているだけで、
狂気があまり狂気に感じなかったわけです。
自分が知っている範囲で言えば、
どうもこの手の青春バイオレンス系(?)イギリス映画は
英国特有のブラックなジョークでお茶を濁す傾向がある。
しかもそのジョークは妙にえげつなく、それによって作品の良し悪しが左右する
。
そこにきて、フランスの暴力映画はストレートだ。
若者たちの暴走を描いたものでは、たとえば『憎しみ』という映画が秀逸。
彼らのキレかたはハンパじゃなかった。若きヴァン・サン・カッセルが出ています。
ところで、観終わって自宅に戻る際に昨日老婆が倒れてた場所で立ち止まってみた。
血痕がどうなっているか確認するが、暗くてよくわからない。
今朝は眩しいほどの快晴で露骨に確認できた。
コンクリートは細かく溝が施されており、
無数の棒線状に伸びている血はまだ完全に乾ききっていなかった。
そうとうな出血量だったんだな、とあらためて実感した。
老婆の顔が目に浮かんだ。まさかとはおもうが、大丈夫だろうか。
昨日の状況からはなんとも言えない。
血は赤というよりも、濃いアメリカンチェリーに似た柴がかった色をして、
太陽の光で輝いていた。