暗室作業をしなければならないのに重たい腰があがらない。
これは三週間ほどやっていなかったからで、
すこしブランクのあとの出だしはいつもこうだ。
きっと子どものころ、夏休みの宿題もこんなかんじだったのかもしれない。
でも宿題と違って暗室作業は大好きである。
始めてしまえばどうってことない。
勢いがつくから、なんなら三日間でも一週間でもぶっ通しで出来る
(もちろん食事、睡眠はとりますが)
ただ、たんに作業まえの準備が面倒なだけなのである。
そうえいば、4、5年まえに公開された
森山大道さんのドキュメンタリー映画『≒・森山大道』
(監督:藤井謙二郎)のなかで森山さんが暗室の準備をしているシーンがあった。
バケツで定着液の素らしき粉末を水で無造作に手で掻き混ぜたあと、
おおきいバットに移し替え、
それをこぼれないように両手で慎重に
ヨイショヨイショとゆっくり作業台まで運んでいた。
そのときに「なんか皇室の行事みたいでしょ」みたいなニュアンス
(正確になんて言ったか記憶が定かではない)のことを言っていた。
なんだかほのぼのするシーンだが、
冷静に考えれば、バットをさきに作業台に置いて、
そこでバケツから液を移し替えた方がはるかに楽なのではないか。
……なんてことを考えているヒマがあったら、
オレもとっとと定着液作れよ、という話である。
さっきまで仕事場のソファで「そろそろ」とかおもいながらも読書をしていた。
次第に重たい腰の方に引きずられてうたた寝までしてしまった。
で、いまはこれを書きながらなんとなくまた誤摩化している。
ただでさえ、ほかにもやらなくてはいけないことがあるというのに。
そうこうしているうちに今度はお腹が空いてきた。