雑誌における撮り下ろしページの写真を自らセレクトし構成するか、
あるいはアートディレクターにまるまる託すか、
という話。
まず大前提として、他のカメラマンがどうしているかは、
ぼくにはわからないし、
雑誌の種類や撮影内容によってもさまざまなので、
一概に「こう」とハッキリ言えるものでもない。
ただ、ぼくの基本姿勢としては雑誌媒体から
オファーをうけたものに関しては、
その雑誌のために撮影をするというのがあたりまえで
(まあこれは雑誌に限らずすべての仕事はそうだが)、
それはたとえば作品を撮るということとはまったく違う。
とくにビジュアルや写真を重視して、
力をいれている雑誌においては
アートディレクターという存在がかならずまえに出てくる。
で、そのアートディレクターはたんに雑誌をデザインするだけでなく、
カメラマンと編集者のあいだに立ち、
うまくまとめる役割も担っている。
たとえば、今回の話で言えば『音楽』の場合、
編集者から出ている特集としての方向性の要望、
あるいは編集者を通じて伝わってくるアーティスト側からの要望を
アートディレクターはうまく取り組みながら
ぼくの写真を使ってページを作っている。
それに、そもそもそのフォトストーリーの
最初の土台を考えるのもアートディレクターで、
撮影前の打ち合わせはもちろん、
今回のように事前のロケハンも一緒に同行し、
現地で大枠を相談しながら決め、当日の現場にも参加している。
ただ、いったん現場に入るとお互いに簡単な確認事項を交わすことはあっても、
アートディレクターが細かい指示を出すということはあまりない。
それはほかのどのアートディレクターもほぼ一緒で、
つまり、ここは完全にカメラマンに任せる領域ということでもある。
そのような過程をえて雑誌に載せる写真を選ぶわけで、
ぼくの場合、ポジは全カット、モノクロは
大まかにこちらで選んでプリントしたものを
アートディレクターに丸投げして最終的なセレクトをしてもらう。
その際にぼくもあいだにはいることもあるが、
細かい指示を出すというよりも、
全体的なページの空気感はどうするか、
というような提案を伝えるようにしている。
いずれにしても、良い写真というのはおおいにして
お互いに一致するものだし、仮にぼくがセレクトや構成までやってしまうと、
えてしてひとりよがりなページになってしまう危険性もある。
まあ、なんだか結局クドクド書いているが、
要するに雑誌全体的なことを踏まえて考えている
アートディレクターが選ぶ写真は、良い悪い、好き嫌いは別にして
「雑誌として正しい」というのがぼくの考えなわけです。
結果的にこれまで、ぼくの意図とおおきくズレた経験はあまりない。
ちょっと弱いな、と感じることはたまにあるが、
逆に予想以上のカタチで仕上がってくることもある。
そんなときはやっぱ嬉しい。
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妊婦さんには取らなきゃいけない栄養素みたいだ。
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