本日、夕方のシンガポール航空の便でロサンゼルスに行ってくる。
撮影の仕事です。
ところで、ロスは2000年のタレント写真集撮影以来なのでじつに六年ぶり。
以前にHP内でも書いたことだが、
そのとき空港に着いてすぐ盗難に遭うという災難に見舞われた。
カメラ関係は大丈夫だったが、
財布、パスポート、帰りのチケット、カード類、鍵など、
とにかく重要書類がすべて盗まれた。
盗難の経緯には多少の不可抗力があったものの、
結局のところ自分の脇が甘かったということだろう。
おかげで領事館、航空会社、警察など何往復かするハメになり、
そのせいでロケの一日半は無駄にした。撮影スタッフのほとんどが公私ともに仲の良い連中だったのが唯一救われたところで、ゆえに本来は無茶苦茶楽しいロケになるハズだったが、妙に肩身のせまいおもいをあじわった。
それでいま、あらためてそのときのことをおもい返してみたが、
そういえば、空港に着く直前、飛行機のなかでも
ぼくは災難にあっていたことをおもい出した。
着陸態勢に入り、シートベルト着用サインが点いて
間もなくしてお腹がゴロゴロ鳴りだしたのだ。
このくらいなら持つだろうという計算をしたのが間違えだった。
その時点ならまだトイレに行くことが可能だったのである。
ところが、着陸するまでにはそこからかなりの時間があった。
「いや、これはちょっとノンキにしている事態でもないぞ」
と悟ったときにはすでにとき遅し。
客室乗務員もとっくにシートベルトで
席について飛行機が急降下をはじめたころには、
ぼくのほうも急降下をはじめていた。
コックピットは視界良好、
進路順調だったかもしれないが、
ぼくの頭のほうは「コーション、ププププ、コーション、ププププ」
という醒めた女性音とけたたましいアラート音が鳴りまくっていた。
みるみると冷たい汗が吹き出て、
怒濤のような圧力が、
一定のインターバルをおいて、下半身の開口部にむかって押し寄せてくるのを、
なんとか普段あまり使わない筋肉と精一杯の精神力でせき止めていたワケです。
以前、テレビで見たバラエティーかなんかで、
たまたまそういう話をしていて、
人間にはそのインターバルを経験した人としてない人の二種類に分けれるらしい。
ギリギリ踏ん張ったところで飛行機は着陸し、
滑走路をゆっくり移動しはじめたところでぼくは席を立った。
乗務員に「まだ席を離れてはいけません」と注意されるのを押し切って
トイレに駆け込んだのである。間一髪。
いまおもえば、その一難をくぐり抜けたことで気を緩めてしまい、
さらなる一難への脇の甘さにつながったのではないだろうか。
まあ……とにかく、行ってきます。